繊研新聞社は、このほど実施した「22年度商社繊維事業業績アンケート」の結果をまとめた。24社の単体繊維部門売上高合計は1兆7892億円で、21年度と比べると13.4%増と大きく伸びた。前期と比較可能な23社では10.8%増だった。当期から収益認識に関する会計基準等を適用した企業が複数あり、企業によっては新・旧基準の数値が混在している場合もある。
大半が増収
前回調査の21年度はコロナ禍が底を打ち、23社中12社が増収。22年度はコロナ禍からの回復が顕著で、前期と比較可能な23社中21社が増収だった。アパレル消費の回復が大きく、円安を背景に輸出も伸びた。一方で中国でのロックダウン(都市封鎖)や原燃料高、円安などによる調達コストの上昇など利益を引き下げる要因も多く、価格転嫁の進捗(しんちょく)や経費の削減、与信管理の徹底などが利益の増減に影響を及ぼした。
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