ユニフォーム ナイロン「コーデュラ」の採用広がる

2017/07/24 12:00 更新


 耐久性を重視する高機能服やアウトドア用品、旅行用バッグで使われ、丈夫な繊維として知られるインビスタのナイロン「コーデュラ」。今年に入ってユニフォームでも、コーデュラを使った商品の導入が広がっている。

 アルトコーポレーションはワーキング分野で今春、コーデュラを採用したブランド「アルファフォース」を立ち上げた。第1弾として建設現場や農作業用のコンプレッションウェア「タフ&クールボディーフィットシャツ」を開発。ユニフォーム小売店向けに4月から販売し、好評だ。

 ナイロン85%・ポリウレタン15%の軽量素材ながら、耐摩耗性の検査では、同じ目付けの同社のポリエステルベア天じくと比べ16倍の強度を確保。吸汗速乾や接触冷感機能も備える。パターンは着やすさや動作性、夏場の快適性などを考慮し、着圧感を抑えたゆるピタ設計とした。S~3Lの5サイズあり、参考価格は1980円。

 「コーナー展開用のコーディネート商品を求める声もある」ため、同ブランドで18年春夏に向けてパンツも開発。今後もポロシャツなど服種を広げたい考えだ。


「アルファフォース」の「タフ&クールボディーフィットシャツ」(アルトコーポレーション)

 ボンマックスは女子オフィスユニフォーム「ボンマックス」の今秋冬物で、初めてコーデュラを採用した。通常のナイロンの7倍の強度を持つコーデュラと、ポリエステル・ウールを混紡。ドイツの超極細繊維「トレビラマイクロ」と、柔らかさや伸縮性、回復性に優れるPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維「ソロテックス」、導電性繊維を組み合わせ、しなやかで強く、肌触りの滑らかな美しい生地に織り上げた。

 ジャケットの肩やベストの前身頃の毛羽立ち、パンツの膝の穴など、実際に職場で聞いた悩みを軽減するため、コーデュラ使いのオフィスウェアを開発。今秋冬はドット、シャドーストライプ、ピンストライプの柄別に紺と黒の2色を揃え、柄違いのジャケット3型(各2万8500円)、ベスト(1万7500円)、スカート(1万4500円)、パンツ(2万1000円)などを企画した。今秋冬の新商品の半分を占める15型を揃え、耐久性が高い長く着られる商品として打ち出す。

「ボンマックス」17~18秋冬の新商品(ボンマックス)



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