《視点》体験できる場を

2019/07/03 06:23 更新


 6月21日は日本のバスケットボール界にとって歴史的な日となった。

 NBA(全米プロバスケットボール協会)のドラフトで、富山県出身の八村塁選手が日本人初の1巡目の指名でNBA入りを決めた。発表当日の日本国旗のバッジや国を意識したジャケットが印象的だったが、初年度の年俸の高さも話題となった。

 バスケは世界的に見ると、最も参加人口が多いスポーツと言われる。日本では野球やサッカーが有名だが、男女差や国によって違いが大きいようだ。日本でも90年代には3オン3ブームが起きて各地に野外コートが設けられたが、管理運営の問題からか、今ではほとんど見なくなった。公共の体育館は予約が取りにくく、実際にスポーツを試してみようと思っても学校体育以外に体験できる機会はまだ少ない。

 少子高齢化で全般的に競技スポーツへの参加人口は減少傾向にある。まず興味を持ってもらうにはスポーツに触れ合う体験が必要だろう。

 スポーツ市場を活性化するには、色々なスポーツを気軽に体験できる場所を増やし、まずは親しめる環境を広げて欲しい。

(茂)



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