《視点》断る勇気

2022/02/09 06:23 更新


 社会全体でSDGs(持続可能な開発目標)の課題解決に向けた取り組みが広がっている。最近はテレビを見ていてもSDGs推進の呼びかけが目につくが、レジ袋が有料化されたのは約1年半前の20年7月。今では男性でもエコバッグ持参派が増え、レジの人に袋を渡して品物を詰めてもらう姿を見かけると、スマートで格好いいなと思う。

 レジ袋有料化は、環境配慮に関するキーワードの3Rの一つ、「リデュース」(減らす、使わないこと)に重点を置いた取り組み。コンビニエンスストア各社の調査では、レジ袋の辞退率は有料化開始から1年で70%以上に達し、有料化前の3倍になったそうだ。

 日本では3Rとして、リデュースのほか、「リユース」(再利用)、「リサイクル」(再資源化)が広く知られている。ファッション業界でも3Rの取り組みが活発だが、欧米では不要なレジ袋などを断る「リフューズ」を加えた4Rが基本のようだ。

 我が家の夫は断るのが苦手なのか、買い物に行く度にレジ袋と箸やスプーンをもらってくる。レジ袋はごみ袋として再利用しているが、困るのがドンドン増える箸の山。「断る勇気」も環境に配慮した行動として、浸透していってほしいと思う。

(陽)



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