80、90年代のテレビドラマにはまっている。「ふぞろいの林檎(りんご)たち」は、登場人物たちの本音のやり取りが面白い。「愛」といった照れ臭いテーマもストレートに扱い、本音を隠さないセリフに心が動かされる。「北の国から」も感動的。東京から北海道・富良野に移住し、大自然の中で知恵と工夫と助け合いで生活を組み立て、自給自足をしていく様は、今はやりの「田舎暮らし」の先駆けだ。
そうした昔のドラマを見ていると、時代背景の違いにも目が行く。喫煙シーンは頻繁に出てくるし、今では放送倫理上問題になる差別的な描写・セリフも多い。ゴミのポイ捨てや買い物でビニール袋を使う場面も、いちいち気になってしまう。
当時は当たり前だったこうした光景も、30、40年経つと違和感を持つぐらいに変わるものだとびっくりする。
ただ、逆に今「常識」と思われることも、これからの30、40年で変わっていくのだろう。とりわけ環境問題に関わるものは、その深刻度を考えれば、加速度的に変わらなければならないと思う。
(潤)