日本皮革産業連合会が6月末にスタートしたのが「JLIAサステナブル企業認証」制度だ。皮革を扱う企業のSDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・企業統治)、CSR(企業の社会的責任)の認証制度で、世界の国際的認証制度と同基準で整えたという。
これまでは海外の認証制度しかなかったため英語での申請が求められ、費用もかかったが、新制度は日本語で比較的安く申請できる。中小企業が主体の皮革産業にとって手が届きやすい制度だ。
国際的基準と同様の水準であるため、相応の整備も必要になるが、認証を取得する企業が増えてくることで、産業全体のサステイナビリティーの水準も上がってくることが期待される。
まだ申請は出されていないようだが、申請準備中の企業も多いという。時間をかけて整えてきた認証制度だが、今後も制度の内容改善を続けていくようで、特に小規模業者に浸透していくことを望みたい。
(武)