ようやく朝晩の気温が下がり、過ごしやすくなってきた。近年の猛暑など長い夏に、アパレルのシーズンMDへの対応が急がれている。
一方、この長い夏で好調なのが晴雨兼用傘だ。販売や正価販売の期間が伸び、女性はもちろん、小学生にも広がりを見せている。以前はあまり見かけなかった男性でも、若い層が美肌や美容を気にして徐々に増え、売り場での提案強化も。
また、ここ数年は命の危険など健康の視点からか年配層の利用者も見かけるようになった。
服飾雑貨担当の記者として、メーカーから使用を薦められるが、「使ってないんですか」と冗談まじりに言われることも。いまだに男性が日傘を差すことに抵抗があり、使用していない。
インバウンドも日本の暑い気候に圧倒され、日傘を差す姿を目にするようになった。
ファッションは経験や固定観念が邪魔をし、新たな発想が生まれない場合もある。市場変化や「良いものは良い」と、柔軟に捉えることが大事だ。来年はチャレンジしたい。
(伸)