W&Dインベストメント レザー製品のヒロフの株式取得

2019/03/22 15:25 更新


 投資会社のW&Dインベストメントデザイン(W&DiD)、ワールド及び日本政策投資銀行(DBJ)はこのほど、共同で出資・運営するW&Dデザイン投資事業有限責任組合(W&Dデザインファンド)を通じ、バッグや婦人靴のレザー製品メーカー、ヒロフの株式を100%取得した。ヒロフ(本社、東京都渋谷区)の代表取締役社長にはワールドグループのヒロコハヤシの佐々木佳子社長が就いた。

 ヒロフは78年設立。主力ブランド「ヒロフ」は〝シンプル、ミニマル、コンテンポラリー〟をコンセプトに、日本で商品企画し、伊の協力工場を活用した生産に独自のノウハウを持つ。バッグや婦人靴など高級レザー製品を全国百貨店約50店舗の直営店を通じて販売し、年商は小売りベースで約40億円。対象顧客は20~70代まで幅広い。価格帯はバッグが5万~13万円、靴4万~13万円、財布など小物雑貨は7000円~6万円。社員数は約170人。

 今後は「日本発の100年ブランド」を目指し、ワールドグループが持つ業務効率化などの事業運営ノウハウや、事業プラットフォームを活用しながら「ヒロフのさらなる成長を目指す。SNSを通じたブランド認知度の向上や若い客層のニーズに応じたECによる販売のほか、海外市場への進出も検討していきたい」(福本太郎W&DiD社長)考えだ。

 W&Dデザインファンドはファッション特化型のファンド。W&DiDは17年12月に、セレクトショップ「ザ・シークレットクロゼット」やオリジナルブランド「シクラス」を手掛けるユアサンクチュアリとの資本提携を行っている。

日本企画のイタリア生産で独自のノウハウを持つ


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