WEFがシンポ開催「目線を世界に」

2015/11/06 06:43 更新


 女性のキャリア開発を支援する一般社団法人、ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション(WEF、尾原蓉子代表理事)は4日、都内で第5回公開シンポジウム「グローバルに活躍する―日本が変わる目線を上げよう」を開催した(=写真)。

 今回の講師・パネリストには、一橋大学名誉教授でハーバード・ビジネススクールの博士号を日本女性で初めて取得した石倉洋子さんと、BTジャパン社長で経団連初の女性役員である吉田晴乃さんを招いた。

 基調講演で石倉さんは「先日アブダビで開かれた国際会議では、女性の活用が議題に挙がるほどフォローの風が吹いている。あれこれ悩まず新しい世界に飛び込んだほうがいい」、吉田さんは「キャリアパスは自己責任で、人に見つけてもらおうと思わないほうがいい。世界では女性同士の経済外交が広まっており、女性だからこそ得られるネットワークがある」と話した。

 続くパネルディスカッションでは、ワークライフバランスの実現に向けて石倉さんが「性差うんぬんより、労働時間を短くし、成果を評価するようにしないと難しい」と発言。

 男性社会でどう軋轢(あつれき)を乗り越えてきたか、との質問に吉田さんは「ビジネスそのものが軋轢であり、たまたま男性が多いだけだと考えるようにしていた。そもそも物事が前へ進むときには抵抗を受けるものだ」と述べた。

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