無印が有楽町店近くに旗艦店を出す理由(柏木均之)

2017/07/06 10:22 更新


柏木です。

前回のザラ連載の宣伝以来、2カ月ぶりの更新です。今回も繊研新聞に載せる記事についての話です。すみません。

さて、このブログが皆様の目に触れる頃には、もうご存知の方もたくさんいらっしゃると思うのですが、先日、良品計画が銀座に無印良品の「世界旗艦店」を出すことを発表しました(下にパース図)。




2019年の開業を目指しており、銀座3丁目のマロニエゲート銀座2・3(旧プランタン銀座)の裏側に出来るそうです。ほぼビル一棟を使い、地下1階から6階までが無印良品の店舗、6階の一部から10階までが無印良品がコンセプト提供、内装デザインを監修する日本で初の「MUJI HOTEL(仮称)」もできるそうです。

新聞やネット、テレビなどのメディアでは「無印がホテル事業」をやるってことに焦点に当てて報道しているパターンが多いようですが、自分としてはこのニュースを聞いたとき、「ん、なんでこの場所に世界旗艦店を出すんだ」と思いました。

と言うのも(これもご存知の方も多いと思いますが)、無印良品は銀座の店がオープンする場所から直線距離で数百メートルの立地にすでに世界旗艦店である有楽町店を持っているからです。




無印良品の「世界旗艦店」というのは、売り場面積が1000坪程度(つまり3300平方㍍くらい)で、無印良品が販売する衣料品、雑貨、家具、食品など商品、7000品番を全て扱っていて、リフォームなど提供しているサービス全てが受けられる店のことです。

無印良品は世界28カ国・地域に800を越える店があるのですが、この基準を満たす、世界旗艦店というのは、いまのところ日本の有楽町と、中国の上海と成都という街の3カ所にしかありません。加えて、有楽町店は既存の世界旗艦店の中で最大級の売り場面積955坪(3151平方㍍)。2015年の9月にはリニューアルを実施し、元々の売り場に書籍コーナーやリノベーションの相談カウンターなんかも設けていて、ネットで普通に人がモノを買う時代にわざわざ来たくなる店を体現しています。



15年春の有楽町店の改装時


実際、販売も好調のようで、現在も世界にある店舗の中でもっとも売上高の大きい店舗だそうです。有楽町店は好調なのに、どうしてこんな至近距離に別の世界旗艦店をオープンするのだろう。

銀座の世界旗艦店オープンの記者会見の時の際、こんな質問をしてみました。

「直線距離で数百メートルの距離に同じ世界旗艦店の有楽町店がありますけど、銀座店とカニバラないんですか(カニバリゼーション=共食いの意。ビジネス上では売り上げのシェアを取り合うこと)?」。




その質問に対する良品計画の答え、有楽町店の至近にある銀座に新たに世界旗艦店を作る理由を、明日7日付の繊研新聞で掲載します。興味がおありでしたら、ご一読ください。

繊研新聞をまだ購読していない、という方、これを機会にご購読をくださいますよう、お願いいたします。電子版でも読めます。申込みはこちらから。

では、また。



かしわぎ・まさゆき 編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長。大阪府出身。



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