ファッション業界では、地球温暖化を背景にしたサステイナブル(持続可能)な意識の高まりとともに、過剰在庫や大量廃棄問題の早急な改善が叫ばれてきた。そうした中、新型コロナウイルスの世界的大流行と混乱を受け、これ以上避けられない問題として、従来の服の生産や販売の在り方を変えようとする動きが一層強まっている。有力小売店に聞いた。
(関麻生衣)
発注数を抑える
サステイナブルな取り組みの一つとして多くの店が仕入れ量の最適化を挙げた。リステアは「商品そのものの価値と向き合って、発注数を考慮する必要がある」という。自社のブランドで数年前にスタートしたDtoC(メーカー直販)のモデルもさらに増やしたい考えだ。