YKKグループが28年ぶりに新社服 デザインは天津憂氏、環境等にも配慮

2021/03/25 16:11 更新


 YKKは4月1日から、グループ各社で従業員が着用する社服をリニューアルする。社服のリニューアルは93年以来28年ぶり。デザインはデザイナーの天津憂氏が担当した。

 新社服のカラーはネイビーと白の2種類あり、ジェンダーレスを意識して男女統一にした。また、ポロシャツは国際フェアトレード認証を取得したコットンを採用。「フェアトレードコットンを使用したポロシャツの社服導入は製造業で日本初」(同社)だという。

 「環境配慮が社会全体で求められてる」と、社服を通じてサーキュラーエコノミー(循環型経済)を実践する。ユニフォームとしての役目が終わった新社服は回収して解体し、リサイクル糸にして次の社服の製造に生かすといったリサイクルにも取り組む予定だ。

 同社は18年、従業員の創造性を引き出して一体感を醸成することを目的に、社服リニューアルプロジェクトを発足した。従業員1万2000人を対象にしたアンケート調査や、サンプル試着を経て、デザインや色などを投票してもらい、新社服を決定した。

 同社は4月から第6次中期経営計画(21~24年度)がスタートする。「アフターコロナは物作りや販売手法、取引先や消費者とのつながり方が大きく変化するだろう。単に社服の変更ではなく、従業員一人ひとりの“変わるのは自分自身だ”というやる気を促し、その変化の総和によって職場の創造性を引き出したい」と大谷裕明YKK社長は話している。

新社服(左から夏服、冬服、ポロシャツ、施工着)

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