《めてみみ》絹の糸
2020/12/16
日本のシルクは、明治時代から昭和前半の経済復興期にかけて日本の輸出をけん引した花形産業の一つ。往時は世界一の輸出量を誇った。日本各地に点在する近代遺産を見るにつれ、絹糸が日本の近代化に貢献したことを思う。製糸の本...
「これアリだな」「いやー、ナシでしょ」と気付く体験がある。久々の帰省のついでの小旅行で、感心したのは、宿泊ホテルの風呂だった。大浴場形態でなく、1フロアに8室の個室風呂が設けられていた。ゆったりできる期待を裏切ら...
ユニクロの「+J」が発売された日、銀座のユニクロ・トーキョーには長蛇の列ができた。並び始めた時間にもよるが、開店直後から特設売り場に入るまで3時間半かかった。行列に並ぶ客はスマートフォンを片手に時間をつぶしていた...
今年はアパレルの過剰在庫問題がマスメディアでも頻繁に報道され、レジ袋有料化もあり、一般消費者も環境問題を身近に感じる一年となったように思う。 ところが、新商業施設の内覧会で違和感を覚えた。様々なテナントを取材する...
日常は大きく変わった。都心部よりも衛星都市にある店の方が、売り上げが堅調というのも、その一つだ。テレワークの広がりや3密を避ける行動が、どちらかと言えば非日常空間である都心部への往訪を抑制しているからだ。 ある地...
先日、とある国内の靴メーカーを取材したときのこと。工場内には、仕上げたばかりのセレクトショップのOEM(相手先ブランドによる生産)の製品を入れた箱が積み重なっている。聞くと、「海外で作るほど数はいらないし、実需に...
「我慢の3連休」と言われた11月21~23日、「Go To トラベル」を利用して箱根に旅行した。報道の通り、現地は大変な人だかり。箱根登山線の車内では通勤ラッシュ並みの混雑を久々に経験した。 商店街や観光施設は活...
ある栄養ドリンクのCMでは、ここ数年ほど高校生に扮した若手女優が曲を歌うのが恒例だ。今年の曲は、思わず口ずさんでしまう可愛らしさがある。てっきり新曲と思っていたが、音楽番組内の紹介で、男性アーティストが96年に出...
流行語大賞にはノミネートされなかったが、今年何度も聞いた言葉に「ハンマー&ダンス」がある。新型コロナウイルスによる感染拡大にどう対峙(たいじ)すべきか、トマス・プエヨ氏が提唱した概念だ。 3月末に論文がネット上に...
最近、取材をしていてよく耳にするのが「ブランドのファンをしっかり持てているところは強い」という言葉だ。終わらない新型コロナウイルスの感染の影響で経済が冷え込んでいる中、そうしたファンのいるブランドは健闘しているの...