サイズ感考慮し、きれいなシルエット
ミセス専門店向けに、17年春夏から40代をターゲットとする新ブランドが相次いで登場する。この年齢層を対象とするブランドは多いが、ブランド歴に比例して購買客が高齢化しているところが多い。将来を見据え、団塊世代の67~69歳に次いで多い年齢人口の40代前半を、イメージではなくリアルターゲットとした開発が進み出した。
ワールドは新ブランド「ブレスブリージュ」と、「インテレクション」のリニューアルで40代マーケットに挑む。フレンチシックな大人カジュアルのブレスブリージュはチャネルをSCに出店する専門店と定め、低価格帯で開発した。
両ブランドともきれいに見えるシルエット、パターンに重点を置いた。レーヨン混ジャージーの羽織り物(6900円)に合わせたブラウス(5900円)は、ツーウェーでカシュクールにもなる。スカウチョ(5900円)はたっぷりと生地の分量を取って、4本のタックとともにドレープを強調した。ウエストの後ろはゴムで、前はベルト仕立てに見せたのも購買心をくすぐる。
ハイクオリティーカジュアルのインテレクションは、娘も共に楽しむ服として60代と40代の二つの年齢層を狙う。リニューアル後初となる9月展では、店舗数、金額とも昨年を上回り、手ごたえをつかんだ。
ジオン商事「ラシア」は高感度のコンテンポラリー。トップ1万円以下、ワンピースでも1万2000円前後と買いやすく、専門店も売りやすい価格だ。それを実現するために、卸と17年3月から始めるEC販売を同比率とし、無地とストライプ、ボーダーに絞ることで原価を抑えた。パターンにも気を配る。無地のワンピース(1万2900円)はオーバーサイズ風のシルエットだが、バスト下部をやや絞ることですっきり細く見せる。ストライプのガウチョパンツ(1万2000円)と合わせ、脚を長く見せるコーディネートを見せた。
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