独アディダスが通期(25年12月期)の業績予想を上方修正した。第3四半期(7~9月)の売上高は前年同期比8%増(為替調整後)の66億3000万ユーロで、四半期売上高としては同社史上最高額となった。営業利益は7億3600万ユーロ(23%増=為替調整前)。継続事業の純利益は4億8200万ユーロで、為替とインフレの影響で財務費用がかさみ3%増にとどまった。昨年販売を終了した「イージー」の影響を除いた「アディダス」ブランドの売上高は12%増(為替調整後)だった。
地域別の増収率は、同社の主要市場である欧州が9%、北米が1%、中国が6%、新興諸国が11%、南米が20%、日本・韓国が6%だった。
ビヨン・グルデンCEO(最高経営責任者)は「各地で消費者を獲得するために、我が社の各地域の子会社に大きな責任を与えたのが正しい戦略だった」と述べた。
1~9月売上高も10%の増収率となり、通期の増収率予測を従来の「1ケタ台後半」から「約9%」へと変えた。
(ライター・吉田恵子)