AOKI、139店を一斉に改装

2015/06/04 07:59 更新


 AOKIは今期(16年3月期)、既存店の活性化を重点に、AOKI業態521店(前期末)のうち、139店の改装を秋までに一斉に実施する。高機能・高付加価値商品の開発やレディスの強化などとともに、販売員の接客力向上を目的とした「スタイリスト認証制度」にも力を入れる。これらの活性化策によって、既存店ベースで2.1%の増収を達成し、全社売上高4.5%増、営業利益9.5%増を目指す。

 既存店139店の改装は時代に合ったVMDの実現や店舗ごとの動線調査に基づいたレイアウト(労働生産性1750万円以上目標)、店内通路の再設定(3.3平方㍍当たりの年間売上高120万円以上目標)のほか、レディスの試着室、キッズコーナーなど客のニーズに応えた売り場環境の改善、入りやすい店舗作りや外装をきれいにすることで、新規の20~30代客の誘致と休眠顧客の再来店を促す。

 高機能商品の開発では洗濯機で洗えるスーツや信州大学繊維学部との産学共同開発商品「ウルトラクールスーツ」などをはじめ、「アニヴェルセル」など上質なロイヤルブランドスーツの高付加価値品を強化する。そのほか、ジャケットを軸としたビジネスカジュアル(ビジカジ)スタイルの拡大、新キャラクターに俳優の松坂桃李氏を起用したシャツ、パンツの強化、新卒採用スケジュール変更に伴う「就活クールビズスタイル」の提案などを進める。

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