ビームスの台湾1号店「ビームス台北」は今年、出店10周年を迎える。松山空港からほど近い閑静な高級住宅街にありながら、「ビームス」の核とするカジュアルに特化した品揃えでその名を広めてきた。今では客のほとんどが「ブランドを知るファン」だ。ビームス好きの台湾人スタッフが中心となって、魅力を熱心に伝えている。23年は周年を祝う様々な商品やイベントで盛り上げる。
(松本寧音)
13年6月にオープン。当初は台湾の現地パートナー、富錦樹が運営していたが、18年からは17年に設立した現地法人が直接運営する。「不便だがおしゃれなエリア」にあり、感度の高い客が多い。台湾では少し高い価格帯のため、近隣に住む40~50代がコア層だ。若者は同店で下見し、アウトレット店に流れる傾向がある。台湾での旗艦店の役割で、ブランドらしさを体現する「ビームス」「レイビームス」「ビームスボーイ」などを扱う。
「出店したときはビームスを知らない人がほとんどだったが、この10年で大きく変わった」と原田至玲ビームス台湾董事長は話す。認知を広げたのは、ビームス好きの台湾人スタッフの存在が大きい。「自らの着こなしで個性を発揮しつつ、お客の一人ひとりに魅力を届けた」。ビームス台湾の本部も同様に、ブランドが好きで社歴が長いスタッフが多い。
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