婦人服の「ブランベール」 国内・中国で売り上げ好調

2019/06/12 06:25 更新


 ウールン商会(大阪)のオリジナル婦人服ブランド「ブランベール」が国内および中国市場で事業拡大している。中国では、同ブランドの生産を手がける南通信一服飾と合弁会社を設立、今秋から店舗を拡大し、「3年後50店体制を目指す」(岩井泰治代表取締役会長)方針だ。

 日本国内も卸売りを含めた18年度売上高は2ケタ増と伸ばしている。小売りベースで年間1億円超えとなった百貨店インショップもあり、国内もさらなる成長を見込んでいる。

 中国に設立した合弁会社は威奥(上海)国際貿易。資本金は3000万人民元で、出資比率は南通信一服飾が85%、ウールン商会15%。同ブランドの中国での販売は16~17年秋冬物から南通信一服飾が取り組んでおり、西安中大国際、武漢国際広場、上海久光百貨など現在5店ある。

 合弁会社設立は今後の出店をスムーズに進めていくためで、今秋にも成都・王府井百貨や太原、済南の「一流百貨店」に8店出す計画だ。標準店舗面積は日本より大きい120~130平方メートルで、1億円規模の売り上げを見込んでいる。

 ブランベールは40代前半の女性を対象とするアーバンカジュアル。日本国内は現在、百貨店インショップ主体に17店ある。18年度の売上高は専門店への卸販売を含めて約20%増で、小売価格ベースの売上高は23億~24億円となった。

 阪急うめだ本店、高島屋大阪店のインショップは年商1億円を上回ったという。同ブランドの高級ラインの「bvカシミヤ」を18年秋冬から投入するなど、全体に商品クオリティーを高めていることが好調要因とみている。

上海久光百貨の「ブランベール」


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