バーバリー17年3月期決算 既存事業で減収減益

2017/05/19 16:22 更新


「バーバリー」17~18年秋冬(写真=catwalking.com)

 【ロンドン=若月美奈通信員】バーバリーの16年度(17年3月期)決算は売上高27億2300万ポンド、税引き前利益4億6240万ポンドとなった。為替相場の変動の影響を除く既存事業ベースでは、それぞれ前年比2%減、21%減の減収減益だが、英国のEU(欧州連合)離脱決定の影響によるポンドの下落で、ポンド換算後は売上高、税引き前利益ともに10%増になる。

 既存事業ベースの部門別では、売上高の77%を占める小売りが3%増、卸売りが14%減、ライセンスが48%減。外国人観光客などによる英国内の小売りが好調と、ここでもポンド安が影響した。

 16年度は2000万ポンドのコスト削減を行ったが、17年度には5000万ポンド、19年度までには1万ポンドにまで引き上げる計画。その一環として今年10月、北イングランドのリーズに新社屋を構え、ロンドン本社から経理、人事など300人の業務を移す。

 7月にはクリストファー・ベイリーCEO(最高経営責任者)兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーはCEO職を退き、マルコ・ゴベッティ氏が新CEOに就任する。ゴベッティ氏は元セリーヌの会長兼CEOで、今年1月にアジア太平洋及び中東地域の経営責任者として入社している。



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