高級ベビー服「セレク」 来春夏から本格販売

2017/07/25 04:25 更新


 ベビー服メーカーのセレク(大阪市、森澤章雄社長)は、国産の高級ベビー服ブランド「セレク」を18年春夏物から本格販売する。高品質な商品の生産能力が限られるため、この2年間は製品の備蓄を優先してきた。ブランド誕生40周年でもあり、国内外の百貨店とECで拡販を目指す。

 セレクはフーセンウサギが保有していたブランド。芯地製造卸のコロナマルダイが商標権を買い取り、新会社セレクを設立。人材、仕入れ先、工場など以前からの物作りチームを踏襲した。

  3年間の休止を経て、16年秋冬物で全ラインアップを揃え、純正国産表示制度「Jクオリティー」の認証も取得したが、高い品質の商品を生産する工場と生産能力は限られ、需要に対して生産が追い付かないと考え、製品を備蓄してきた。販売は、こうした状況でも取引を希望する中国・上海梅龍鎮伊勢丹や一部の国内百貨店に限っていた。

 今後、国内は百貨店を中心に販路を広げる。この間は期間限定店を出店してきた。ECでは2月にアマゾンに出店した。海外は、まず中国の上海伊勢丹とEC、今後、東南アジアの日系百貨店を中心に拡販を目指す。

 上海伊勢丹では、上海伊勢丹20周年とセレク40周年を記念し、英国シャーロット王女に贈呈した製品のレプリカを限定10着で夏に予約販売し、11月に納品する。広大な中国ではECが不可欠として、モール出店を検討している。

記念商品として上海伊勢丹で限定販売するドレス


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