蝶理はブラックフォーマル分野を強化する。ブラックフォーマル素材の統一名称として「ヴェリタネロ」をブランド化したほか、インドネシアでの素材から縫製までの一貫生産体制を7月もしくは8月にも構築。インドネシアを活用した製品供給を拡大する。ブラックフォーマルは「川上、川中で培ってきた蝶理のノウハウが生きる分野」(伊勢田長生常務)として、拡販に乗り出す。
ヴェリタネロは、蝶理オリジナルのブラックフォーマル商材をブランド化したもの。16年春夏向けからスタートさせ、今後開発したブラックフォーマル向け素材の冠ブランドとして活用する。
インドネシアでの一貫生産体制は、現地での染色加工拠点、PTウラセプリマが7月もしくは8月にブラックフォーマル素材の加工に着手することで完成する。PTウラセプリマは4月から本格稼働しており、中東向け商材を先行。今後、ユニフォーム、インテリア用途など品目の多様化を進める考えで、ブラックフォーマル素材の加工もその一環。
蝶理は13年に現地でブラックフォーマルなどを生産する縫製拠点を確保。現在、従業員200人、6ラインで、日本の量販店販路に向けたブラックフォーマルの生産も進めている。今回、PTウラセプリマがブラックフォーマル向け素材の加工を開始することで、素材から製品までの一貫生産体制が整うことになる。
これに伴い、現地への日本の技術導入も加速させ、インドネシアで日本品質を再現。インドネシアからの供給拡大につなげる。