ユーザー参加型のコミュニティーサイトを立ち上げる企業が増えてきている。ECやSNSと切り離した独立サイトとして運営し、生活者と継続的に交流する仕組み作りが狙いだ。これまで、消費者との接点が限られていたメーカーの参入もある。今年に入りサイトを開設したYKKとニトリに、狙いや手応えを聞いた。
YKK 既存事業にも還元
YKKは5月、ユーザー参加型の「つなぐくらぶ by YKK」を開いた。テレビCMやSNSで発信してきたが、一方通行にとどまる状況が課題だった。若年層でブランドの認知が低下していることもあり、双方向の対話で熱量を生み、中長期的なファン育成を志向した。得られた声を既存事業にも還元し、「生活者とともに価値をつくるブランド」へ存在感を高める考えだ。

「ファスナーを探そう」「みんなで話そう」など、生活者が身近なファスニング製品を投稿・共有できるほか、質問に回答する「みんな知ってる?」ではYKK社員やリペア職人も参加。壊れたファスナーの修理方法を説明するなど、専門家が直接回答する仕組みが安心感にもつながっている。
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