大名古屋ビルヂングの商業ゾーンが3月9日に開業して約1カ月経過したが、核店舗のイセタンハウス、地下1階から5階までのショップ、レストランはともに計画を大きく上回る順調な滑り出しとなった。以前から名古屋駅前の中心的な存在だったこともあり、1カ月の入館客数は120万人で当初見込みの100万人を超え、幅広い客層が来場している。
「全館を伊勢丹(イセタンハウス)と思っている客が少なくなく、商品の感性から接客まで高いレベルを求めて来館している」(運営の三菱地所プロパティマネジメント)と、百貨店が強い特徴を持つ施設だけに「MDからサービスまで、すべてにおいて上質な丸の内(東京)スタイルを徹底する」と気を引き締める。
開店時間は午前11時だが、「市内の百貨店が10時に開店するために、10時前からお客が並ぶ」状況が続いており、開業当初には600人近くが早い時間から開店待ちした。「今でも300人前後が並ぶ」と、11時開店への認知はまだ進んでいないようだ。
一方、夜はショップが午後9時まで、レストランが午後11時まで営業している。「これまで午後8時に閉まっていた名古屋駅前の大型店の状況からみると懸念はあったが、ショップが閉まる午後9時までは確実に来店している」という。