「ディスカバード」(木村多津也、吉田早苗)は、10月29~31日に開催された渋谷芸術祭2025の一環で、「再構築」「循環」をテーマにしたショーを渋谷区立宮下公園で行った。
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ディスカバードがショーを行うのは約8年ぶり。5年ほど前から、古着を解体・再構築する「ニューズド」も手掛けている。その残布と、カジグループの「カジフ」の再生ナイロンを生かし、ブランドを象徴するライダーズジャケット12体を見せた。コンセプトは「Ri(DARDS)」。

様々なバンドTシャツやカレッジTシャツの切れ端がグラフィカルに重なった1着。生成りのリブニットを縫い合わせてほころびを強調したり、トラックスーツのライン装飾をつないで多色のストライプ柄を構成したりと、それぞれに特徴を明確にしてエッジを効かせた。再生ナイロンは縫い代を表に出し、はみ出た中わたをディテールのように見せた。全て自社のアトリエで、アシスタントのスタッフとともに制作した一点物。ショーの後は、ミッドウエスト東京店で展示、販売を行った。

(須田渉美)
