ファイブF、天平文様モチーフとケーキ

2016/10/24 06:48 更新


 ファイブフォックスは今秋、天平文様をモチーフにした服とケーキを限定販売している。同社は日本の文化や伝統美を追求する物作りに力を入れており、その一環。天平文様をデータ化している理学博士の藤野千代氏と協業し、婦人、紳士、子供の5ブランドで、天平文様をモダンにアレンジした服を作った。

 婦人服の「アルチザン」では、唐花文のコート(9万円)やニット(3万5000円)など計12型、「バジーレ28」では葡萄(ぶどう)唐草文のドレス(5万9000円)など計5型を作り、ほかに「ベータ」やアルチザンのメンズ、子供服の「コムサ・フィユ」でも天平文様を取り入れた商品を出す。

 全国のプレシャスミックス業態を軸に販売するほか、伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では25日まで期間限定店を開設している。

 14日にはコムサステージ銀座店で藤野氏とファイブフォックスのアートディレクター、高瀬清子氏のトークショーも開催。藤野氏は今回の協業について「天平文様が服になってうれしい。より多くの人に天平文様を知ってもらえる機会にもなる」と話し、高瀬氏は「天平文様ができてから1300年も経っているのに輝き続けていることにロマンを感じる。単なる文様ではなく、それぞれに意味があり、これをいかにして後世に伝えていくかはとても大切なテーマ」と語った。

 コムサステージ銀座店に併設するカフェコムサでは、天平文様の宝物を所蔵する正倉院のある奈良県産の柿と煎茶を使用し、チョコレートや抹茶パウダーなどで天平文様をイメージしたケーキを提供している。



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