財務省が21日発表した9月の貿易統計(速報、通関統計)によると、衣類・同付属品輸入額は3903億3800万円(前年同月比4・2%増)で4カ月連続増となった。主力の中国が前年並みにとどまったが、ASEAN(東南アジア諸国連合)が大幅増となった。平均為替レートは120・92円で、前年同月比15・2%の円安。
中国からの衣類・同付属品輸入額は、2765億5400万円(0・1%増)となった。一方、ASEANは前年を大幅に上回る786億8100万円(20・4%増)。総輸入額に対する構成比率は20・2%。前月に700億円を初めて超えたが、800億円の大台も目の前に迫ってきた。このほか、米国は17億8100万円(3・3%減)、EU(欧州連合)は150億4500万円(1・8%減)、アジアNIES(新興工業経済地域)は12カ月連続減の18億5500万円(23・6%減)だった。
織物用糸・繊維製品輸入額は871億4300万円(4・5%増)。中国が516億3800万円(6・4%増)、ASEANが164億7300万円(4・7%増)、米国が24億2600万円(13・7%増)、EUが46億3800万円(3・6%減)、アジアNIESが68億1900万円(3・5%減)だった。
織物用糸・繊維製品輸出額は559億8900万円(2・6%増)。中国は171億9300万円(6・5%減)、ASEANは142億8100万円(5・1%増)、米国は44億3900万円(7・1%増)、EUは53億4400万円(5・8%増)、アジアNIESは81億9800万円(2・6%増)、中東は30億1000万円(34・4%増)だった。