中国の家電大手、ハイアール(海爾集団)の子会社、ハイアールアジア(東京)は基幹ブランド「アクア」で、水を使わずにオゾンによってスーツやジャケットなどの衣類を除菌・消臭する機能を備えた新製品「ラクーン」を6月下旬に発売する。発売に先立ち、同社のオンラインストアで予約販売の受け付けを2日から始めた。
オゾンの強力な酸化力を利用してにおいを分解し、除菌・消臭する。においが気になる衣類を本体内のハンガーに掛けて運転をスタートすれば、最大約8時間で除菌・消臭が完了する。除菌・消臭モードの運転時間は約8時間、消臭モードはにおいの強さなどによって30分から8時間まで4段階に設定できる。
昼間に着てにおいがついたジャケットなどを入れておけば、翌朝までにはリフレッシュさせることができる利便性をアピールする。また、好みの香水を使い、約10分の運転で衣類全体にほのかな香りをつけることができる「フレグランスモード」も搭載する。外出前に衣類をリフレッシュし、好みの香りをほんかにつけるといった使い方もできる。個人のほか、オフィスに置くなどの法人需要も見込む。
オープン価格。同社のオンラインストアでは8万4240円(税込み)で販売している。外形は高さ167㌢×幅70㌢×奥行き37.5㌢。重さは約8㌔。
ハイアールアジアは、ハイアールが三洋電機の白物家電事業を買収したのに伴い設立。現在、日本と東南アジアでの事業を統括している。