博多大丸は15日、インバウンド(訪日外国人)需要取り込みに特化した売り場として東館5階にラオックスを導入した。同社の免税売上高は前年比3倍ペースで伸びているが、「心斎橋店などに比べ分母が小さく今後のポテンシャルは大きい」(柚木和代社長)とし、全館売上高対比で約3%の免税売上高を近い将来に倍増させる考えだ。
ラオックスとはテナント出店契約のため免税売り上げには直接はつながらないが、東館で扱う特選ブランドや化粧品などへの買い回りに期待している。本館地下2階にあった免税手続きカウンターを1日にラオックスの隣に移設・拡大しており、外国語対応スタッフも増員してサービス体制も整えた。
ラオックスの売り場面積は213平方㍍。団体客が多いキャナルシティ博多やマリノアシティ福岡に大型店を構えるが「個人客が多く買い物に来る天神で新たな需要開拓が可能」(羅怡文ラオックス社長)とする。