三菱地所・サイモンが運営するプレミアム・アウトレットセンター(PO)の14年度(15年3月期)売上高は2942億円(前期比5.3%増)と順調に伸びた。9センターの中で期中に土岐POが増床したため、既存施設ベースでは2907億円(4%増)。御殿場POは761億円(16.8%増)と気を吐いた。
売り上げを押し上げた最大の要因はインバウンド(訪日外国人)の増加。個人旅行者を除く団体での来場者数は全施設合計で68万2000人(59.1%増)、売上高は訪日外国人が多く来場する御殿場、りんくう、鳥栖、酒々井の4施設の合計で前期の100億円を大きく上回る235億円となった。「個人旅行客を含めると約90万人が来場しており、売り上げを底上げしている。今後の売り上げ増の重要な要素になっている」(山中拓郎社長)と期待する。