伊藤忠 デサント株のTOB終了 予定大きく上回る応募

2019/03/15 16:43 更新


 伊藤忠商事と完全子会社のBSインベストメントは、1月31日から行っていたデサント株の公開買い付け(TOB)を14日に終了、その結果を発表した。

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 TOB前の伊藤忠のデサント株の保有比率は30.44%。それを40%を上限に買い付けた。買付数は721万株で、それを大きく上回る1511万株の応募があった。買付予定数の上限を超えたため、超えた分の全部、または一部の買い付けは行わず、買い付け予定数の上限を下回らない範囲で、応募株主などの中から抽選によって買い付けする株主などを決定した。今回のTOBで投じた資金は約200億円。

 今後、伊藤忠はデサント経営陣と改めてデサントの経営課題や経営体制などを話し合う。話し合いが不調の場合は6月に開くデサントの定時株主総会でデサントの取締役や監査役選任に関する議案などを提案し、経営陣の刷新を求めるとみられる。ただ、現段階でも伊藤忠はデサント経営陣に対し「重大な問題点が露呈してきている」との印象を持っており、対話が不調に終われば株主総会を待たずに、臨時株主総会の開催をデサントに求める可能性もある。




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