「アダム・エ・ロペ」 19~20年秋冬から新ライン

2019/06/24 06:28 更新


 ジュンはレディス「アダム・エ・ロペ」で19~20年秋冬から新ラインを始める。「カジュアルな服をエレガントに着る」をコンセプトに、40代の女性がリアルに欲しい服を同世代の社員が作る。全国10店舗で、第1弾を9月5日、第2弾を10月半ばから販売する。

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 来年のブランド設立30周年に向けてスタートする。もともと大人女性に向けたブランドだったが、成長していく中で、顧客層が20~40代と広がった。デザインやアイテムも幅広い世代に対応できるものへと変わってきた。周年をきっかけに、年齢を重ねるとともに様々なファッションを経験し、目の肥えた昔からの顧客が満足するアイテムを訴求する。アイテムはトレンドに左右されず、着心地の良い素材や仕様で作る。「良い服は素材やデザインの善しあしではなく、ファッションを知る大人が着ていて心地良く感じる服」(神戸ほずみチーフバイヤー)。

 今秋冬はウール・ポリエステルのジャケットのセットアップを推す。ボトムはセンタープレスパンツとスカート。縮絨(しゅくじゅう)をかけることで毛羽を抑え、パリッとした表面感に仕上げた。「今年の4月は例年よりも肌寒い日が多かった。気分は春なのに、寒さで季節違いのウールアウターを着ている人が街で目立った」。ウールで保温性を保ちながら、素材加工を工夫することで冬から春先まで着られる服を作った。「ベーシックでも、ここでしか買えない服を作っていきたい」。店舗のスタッフに作り手の意図を伝え、実際に着た時の心地良さやシルエットを体感してもらい、接客につなげる。顧客に語れる服で他ブランドとの差別化を図る。

ジャケット 3万5000円、ラップスカート 2万1000円、カシミヤ混のVネックプルオーバー 2万5000円(いずれも参考価格)


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