小泉、2月期連結売上高過去最高に

2015/06/08 06:12 更新


 小泉(大阪市)は15年2月期の連結売上高が594億6200万円(前期比8.7%増)、経常利益は17億1800万円(41.8%減)となった。新たにナイティーメーカーのギャルソンヌ(東京)とジーンズ専門店のジャックコーポレーション(金沢市)をグループに加えて過去最高売上高を更新した。16年2月期は売上高605億円、経常利益24億5000万円を計画。中長期的に売上高1000億円規模を構想する。

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 今期は、「市場は急速に変化しており、過去にない新商品開発が必要。販路では百貨店や専門店を掘り起こし、量販店ではPBに対抗できるチームMDに取り組む」(植本勇代表取締役会長)方針だ。今期から、小泉アパレルの宝飾分野は京都小泉に、コイズミクロージングのナイティ部門はギャルソンヌに移管した。

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 近年は企業買収などでグループ規模を拡大している。今後も主要事業会社を伸ばしつつ、他社との連携強化、M&A(企業の合併・買収)などでグループ売上高を拡大する。「金利が低く、業界が厳しい時は逆にチャンスも多い」と見ている。

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 主要事業会社では前期、消費増税や円安の影響で減益が目立った。小泉アパレルは売上高141億5300万円(7.7%減)、経常利益1億7100万円(57.8%減)となった。売上高の59%を占める婦人服が地方百貨店や量販店を中心に苦戦して8%減、同41%の婦人ボトムは2%減。販路別では売上高の8%を占める百貨店が12%増と伸びたが、同70%の量販店7%減、同15%の専門店8%減、同7%の通販その他8%減と低調だった。今期計画は売上高145億円、経常利益4億5000万円。

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 コイズミクロージングは大手小売店との取引が減少し、売上高55億2600万円(35・5%減)、経常利益4億4900万円(55.6%減)の大幅減収減益。売上高の89%を占めるジーンズ関係が39%減となり、同8%のナイティは18%増、同3%の子供服は25%減。販路別では売上高の53%を占める専門店が41%減、同46%の量販店29%減となった。今期計画は売上高50億円、経常利益1億円。

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 コスギは売上高166億6600万円(5.0%増)、経常利益9億3200万円(19.2%減)の増収減益。旧東京ヤマモト事業の引き受けで増収となったが、その在庫処分で減益となった。今期計画は売上高170億円、経常利益11億円。

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 そのほかの事業会社も減益が多い。オッジ・インターナショナルは売上高32億8500万円(2.2%増)、経常利益1100万円(72.5%減)。出店経費が先行した。ギャルソンヌは売上高41億8100万円(5.6%増)、経常利益1億1600万円(7.2%減)。ジャックコーポレーションは退店や在庫整理から売上高64億3500万円(19.5%減)となった。

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