算数で極める達人MDへの道《第2講》①(佐藤正臣)

2019/05/21 06:00 更新


算数で極めるMD予算設計の道

ーーMD予算設計の目的は?

 

...と言うわけで、今回の連続講義を終了します。みなさん、ご静聴ありがとうございました。で、ですね、来月から大阪、再来月から再び4回連続のセミナーを開催しますので、お知り合いや同僚にお声がけくださいますようお願いいたします。大阪はこちら、東京はこちらから。


 せんせ!せんせ!!せんせ!!!


Σ( ̄□ ̄|||)(びっくり!!!)。誰かと思ったら、Dさんではないですか? お元気ですか。どうしたんですか。

 

えーっとですねえ。


(嫌な予感)。。。


せんせ。実は、私、また出世しまして。。。前に服飾雑貨のバイヤーから全体のMDに昇格したじゃないですか。んで、今回ショップの事業部長に出世したんですよ。


それは凄い(*_*)短時間でエライ出世ですね~、おめでとうございます。で、そんな絶好調のDさんが、ビンボー会社の社長の私に何の用があるのですか?


 はい。部長になる前から、常々疑問に感じていたのですが、弊社の予算が、何か適当だなーって感じておりまして。。。そこで、せんせにもう一回教えを請おうと思った次第であります(`・ω・´)ゞ


何かしゃべり方が固くなったような。ですが、前回の講義で、どのような数字管理の仕方がいいのかとか、仕入予算の考え方とかは、前回の講義で教えた筈ですよ。


はい。おかげで、弊社の利益が上がったみたいで。そのことが評価されて、今回部長をやれ、ということなのですが。。。実際MDとして業務に関わってみると、会社自体の予算に関するルールがどうも曖昧で。。。

 

曖昧と言いますと?


予算と言っても、会社の上の方が売上予算をコロコロ変えたり、私以外は粗利益や在庫のことを気にしてなかったり。。。と。とにかく矛盾に感じることがが多いんです。そこで、今回部長になり、事業部の予算は「全部お前が作って、管理しろ!」と社長に言われまして。んで、こうして、またまたせんせのところに足を運んだ次第です。

 

なるほど。ですが、Dさん、おそらくマーチャンダイジングの予算設計に関することは、組織によって考え方は様々であり、事情も違います。Dさんのところの内部情報を詳しく聞ける筈もありませんから、あくまで、私が独断と偏見で理解しているMD予算設計の考え方をお伝えするだけのことになりますよ。


せんせ。それは、重々承知しています。せんせに弊社のMD予算設計をしてもらう、というわけではないでんです。あくまで、原則的なことを私に伝えて頂ければ、それでOK牧場です。


何か、私のくだらない面が移りましたね(笑)


はい。そうなんです(お前のくだらなさに合わせてるだけだよ)。

 

なるほど、でしたら、あくまで私が独断と偏見で感じる、MD予算設計の考え方で宜しければ、何とかDさんにお伝えできるかもしれないので、共に頑張って学んでいきましょう。

 

ここで読者の皆さんに注意してほしいことがあります。今回の連載は、あくまでDさんの業態(10店舗展開のセレクトショップ)に沿って、話を進めていきますが、全ての項目や手法等当てはまらない部分も多くあると思いますので、その辺はご容赦くださいm(__)m


 せんせ。今回は依頼をお引き受け頂きありがとうございますm(__)m


はい。わかりました。では、Dさんにいきなり質問です。


へい、なんでしょう?


そもそも、MD予算設計をする。しなければならない。その目的って何ですか?


目的~(*_*)・・・(考え中)・・・。わかりませんえん。

 

そうですか。では質問を変えます。Dさんが事業部長の事業は、10店舗展開のセレクトショップだったと記憶してますが、品揃え政策を考える際、シーズンディレクションMAPみたいなものを作成していますか?


へい。作成しています。しかも、私がMDになってから、かなり綿密にそのことを作成するようになりました。


では、そのMAPは何故作成するのですか? その目的は?


えっ?  何故作成するのと言われましても。。。


では、そのことは次回までの課題ということで、また次回を皆さんお楽しみに(@^^)/~~~


えっ。。。ここで終わり_| ̄|○ では皆さん、次回をお楽しみに(@^^)/~~~


95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。
www.msmd.jp



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