《めてみみ》和僑会

2019/11/06 06:24 更新


 和僑会アジア大会が2、3日に上海で開かれた。華僑にならって海外で活動する日本人が作るネットワークで設立から10年ほどになる。

 外務省の海外在留邦人数調査統計によると17年10月1日現在で海外に在留する邦人は135万1970人となっている。最新の統計によれば日本の人口は1億2614万人なので海外で暮らす人は100人に1人程度だ。中国の人口は約14億人、華僑は6000万人、現地化している華人を合わせると4億人程度と言われ、その数は日本人と比較にならないほど多い。

 和僑会がアジア大会を開くのは3年ぶりとのことだった。初日の代表者会議では、会の運営方法、会員拡大に向けての考え方と方針について各国の代表から様々な意見が出された。駐在員の減少により規模を縮小する組織がある一方で、運営方法を工夫し拡大している組織もある。

 「海外で活躍する日本人が一つになれれば良いと思っている」という思いは参加者に共通するものだった。会員は駐在員だけでなく現地企業で働く人も多い。上海には県人会、同窓会、趣味的なサークルなど数多くの集まりがある。そうした中でビジネスを起点にし立場や思いの異なる人々が一つになるのは容易ではない。しかし様々な変化が起こる中で、和僑会のような集まりも今後は重要になるのではと思った。



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