「ミナ・ペルホネン」 直営店を続々オープン

2017/05/11 06:28 更新


 「ミナ・ペルホネン」の直営店オープンが続いている。今春は東京・代官山と石川・金沢に新店を出した。

 代官山の新店「ミナ・ペルホネン・マテリアリ」は、テキスタイルを主軸とする新しいタイプの店。フィンランド語で「素材」を意味するマテリアリが店名になった。場所は旧山手通り沿いのヒルサイドテラスC棟1階の奥。昨年オープンした代官山店からほど近い場所に完成した。

 売り場面積は74.5平方メートル。静かな雰囲気の店に入ると、白衣を着たスタッフが迎えてくれる。店内は、落ち着いたブラウンのラワン材を張り巡らせた穏やかな空間。大きな窓の向こうには木々や茶室があり、心地良い借景が楽しめる。

 商品はテキスタイルを中心に、クッションやラグ、器といったインテリアアイテムが揃う。新店オープンに合わせて発売したオリジナルのタイルは、ブランドを代表する円形の連続模様「タンバリン」がレリーフになっている。

 同ブランドのテキスタイルは06年の発売以降、多くのファンをつかんできた。使用目的の中心はインテリア用で、服よりも生産量が多い。新店ができたことで、今後はより生産量が増える計画だ。デザイナーの皆川明は「取引工場は、1年分の仕事がフルで入っている状況です。今後もより良い状況が期待できると思う」と語った。皆川はこれまでも日本の生産現場の活性化を目指して、さまざまな取り組みを行ってきた。新店オープンもその一環といえる。

ミナ・ペルホネン・マテリアリ

 金沢の新店は、大正時代に建設された古い日本家屋をリノベーションした。二つの蔵と母屋をつないだ店内は、多くの直営店を手がけてきた棟梁(とうりょう)が日本家屋の独特の陰影が味わえる空間に仕上げた。メインフロアの床にはタイル状に張った90センチ角の革、店内の様々な場所には和のたたずまいに寄り添うように鉄製の草花が咲いている。

 商品は服や家具、テキスタイルなど。幅広いオリジナル商品が少しずつ揃う。

ミナ・ペルホネン金沢店


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