三越銀座店は3日に開設した「ゆかたガーデン」で、インバウンド(訪日外国人)向けのゆかたを販売している。ゆかたの裾と帯に桜の刺繍を入れ、日本を象徴するアイテムとして打ち出し、伸びる外国人客の需要を取り込む。
「昨年までもニーズは高かったが、外国では花火大会といった着用シーンが少なく、購買に至らないケースも多かった」(浅子堅一郎三越伊勢丹呉服商品部バイヤー)ことから、ルームウエアや羽織りアイテムとしても着ることができるゆかたをきものブランド「サラサ・デ・サラサ」と協業開発した。おはしょりがないつい丈で、帯はひもで簡単に着付けができる。「ボリュームのある袖に日本の風情を感じるようだ」とし、袖は短めで丸みがある「江戸小袖」を採用。部屋着にしても邪魔にならないようにした。
欧米の外国人の購買を想定している。ピンク、ブルー、ブラックの3色を展開する。ゆかた(税込み4万1040円)、帯(1万2960円)ともに綿100%。