畳を彩る畳縁(たたみべり)。市場占有率で40%を保つのが岡山県倉敷市児島の高田織物だ。畳の需要減少が続くなか、畳縁を活用した各種雑貨やハンドメイド向け素材などの提案を強め、直営店も運営する。「何よりも畳縁の魅力をエンドユーザーに知ってもらうこと。これが本業である畳屋や施工業者向けの需要活性化につながっていく」と高田尚志社長は力を込める。
(山田太志)
同社は明治の初めに備前小倉帯地で創業。工場の近隣は畳表の原料のイグサの一大産地だったため、昭和初期から畳縁の製造を始めた。60年代早々にジャカード機能付きのシャトル織機を使い、綿無地にポリエチレンで柄出しした柄縁を世に出し、合繊主流の時代を築く。71年にはシャトルをニードル織機に自社で改造することに成功し、その後も電子ジャカード搭載の高速ニードル織機を積極的に導入するなど、物作りで業界の先端を走ってきた。
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