夏のアウトドアリテーラー展を前に市庁舎へ抗議行進

2017/07/25 04:28 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】26日からソルトレークシティーで開催される夏のアウトドアリテーラー展を前にOIA(アウトドアインダストリー協会)は、「公共の環境保護地のために行進しましょう」とメッセージを参加者に送った。開会2日目の27日、午後4時半に集まり6時までコンベンションセンターから市庁舎へ行進する。参加はユタ州とアウトドア業界のリーダー、アスリート、法律家、一般市民まで含まれる。

 同時に、草の根運動の環境保護団体ザ・コンサーベーション連盟も、オレゴン、カリフォルニア、ニューメキシコ、ミネソタの各州で「公共の環境保護地を祝う」集いを開催するという。

 背景には、20年間続いた開催地がこの地を離れ、次回からコロラド州デンバーへ移転されることになった原因となったユタ州政府の「ベアーズイヤーズ」遺産保護地指定に対する反対がある。環境保護の急先鋒(きゅうせんぽう)であるパタゴニアは、今回の展示会もボイコットしている。

 ザ・コンサーベーション連盟は、89年度以来1800万ドルの基金を集め、29のダムを中止または移転、5000万エーカーの手付かずのワイルドランド、2991マイルの河川敷、五つの海域、12の登山道などを守ってきた。歴史ある欧州などに比べ、アメリカが誇れるものは「雄大な自然」である。企業の大小に関係なく「環境保護」という価値観を共有したことで、この展示会を35年間、健全に続けてきた。




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