ブームの正体と独自化のヒントとは? カギは“余白”にあり(ファナティック社長・野田大介)

2023/11/28 14:00 更新有料会員限定


筆者が運営するウェブメディア「ミミック」のコンテンツの一部

 裏原宿・恵比寿・宇田川・SHIBUYA109渋谷といった、今や世界に影響を与えている90年代~2000年代初頭のストリートカルチャー。私たちはこれらを《あんとき》のストリートと定義して、紙でしか残っていないこれらのカルチャーをウェブ上に残す活動をしています。この活動を通して見えてきたブームの正体と独自化のヒントとは?

クルーからシーンへ

 ストリート発のカルチャーには必ず「クルー」(仲間)が存在します。裏原宿系は黎明(れいめい)期をクラブで過ごしたクラブキッズ、恵比寿系はライブハウスを拠点としたバンドのメンバー、宇田川カルチャーはヒップホップという共通点を持つアーティストやレコード屋さんなどがブランドや職業といった垣根を越えてクルーを形成していました。同じ趣味嗜好(しこう)を持つクルーの一体感は、1人の時よりも圧倒的な絵力を持ちますし、それが雑誌に掲載されることで影響力が高まっていく。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定デジタルニュースピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事