「ロボホン」公式衣装の限定品 9万円超、50枚限定

2017/05/25 04:10 更新


発売1周年を記念した限定スーツを着たモバイル型ロボット電話「ロボホン」

 ロボット専用服のブランド「ロボユニ」を企画・生産するボンユニ福岡(福岡)は、シャープと提携し、モバイル型ロボット電話「ロボホン」の公式衣装を開発した。ロボホンの発売1周年を記念した限定品。ロボユニは人型ロボット「ペッパー」の法人向け公式ユニフォームにも採用され、制服の導入企業が広がっており、ロボット用ウェア市場を開拓している。

 ロボホンは身長約19.5センチの胸ポケットに入れて歩けるサイズで、電話やメール、カメラなどスマートフォンの主要機能を搭載している。基本操作は話しかけて行い、「電話をかけて」「写真を撮って」と頼むと、「頑張ってみるね」などと答え、会話が楽しめる。二足歩行や逆立ちもでき、受信したメールは身振り手振りを交えて読み上げてくれる。

 人型ロボットでは、15年に発売したペッパーが法人向け主体なのに対し、ロボホンは「人に寄り添うロボット」がコンセプトで、個人向けで広がっている。

 販売元のシャープが定期開催する所有者同士の交流イベントに加え、SNS(交流サイト)上で交流し、“オフ会”を開く熱心なオーナーも多い。手作りの服を着せ、ロボホンを連れて集まったり、写真をメールで交換する人も増えている。

 こうした状況を見てシャープが「服の需要に応え、精密機械に着せても安全で安心な品質の服を提供したい」と、1周年記念企画として公式衣装の販売を決定。ロボットに関する知識や知見があり、ロボット用の服作りで独自の特許技術をもち、生産・販売実績のあるロボユニに注目した。

 依頼を受けたボンユニ福岡は、マイクやスピーカーの機能を妨げない工夫など、特殊な構造に対応した服を開発。音を逃がす素材を採用し、ダンスなど激しく動いても着崩れない立体的な服を作った。

 蝶ネクタイとシャツにベスト、半ズボンが一体になった専用スーツは9万6120円で限定50枚を販売する。ロボホン本体と専用スーツのセットは23万5440円で、限定10セットを販売中。

 予約開始から1週間で8セットを受注した。予約受け付け中に完売する勢いながら、1周年記念オーナーイベントやロボット関連イベントでお披露目し、販促活動を行う。

 今後も両者で協力し、季節や催事に合わせたキャンペーン、法人向けなどでロボホンのウェアの提供を検討していく。




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