パルコ仙台店 18年11月から7カ月連続の増収

2019/06/17 06:29 更新


 仙台パルコは月間売上高が18年11月から7カ月連続で前年実績を上回った。18年秋の改装効果を維持し、広域からの集客に結び付けた。19年3~6月の売り上げは5%増で推移している。15年度から4年連続の増収を達成しており、本館と16年7月に開業したパルコ2との相乗効果を発揮している。

 18年秋に本館1階で開業以来初となる改装を実施した。メキシコ料理や玄米おにぎりの飲食・食品、生活雑貨で新規テナントを導入した。パルコ2は化粧品のセミセルフ形態「アミューズ・ボーテ」を入れた。

 今春もレディス・メンズのセレクトショップ、バラエティー雑貨などを導入し、館のリフレッシュを継続。キャラクターグッズの「ジャンプショップ」「ポケモンセンター」に加え、エンターテインメント性のある動員型イベントを実施しており、若者や30~40代ファミリーなど幅広い客層の来店に結び付けた。「駅前の大型商業施設の改装が相次いでおり、エリア全体の集客力、回遊性が高まっている」(久保田晋一店長)という。

 総売上高は15年度の133億円から18年度の201億円へ拡大した。年間入店客数は15年度の1190万人から18年度の1820万人へ増加した。19年度は1900万人を見込んでいる。同様にカード会員1人当たりの年間購買回数は6回から7・2回へ、1人当たりの年間購買金額は5万6000円から6万5000円へ高まった。自社のパルコカードだけでなく、他社クレジットカードの購買も高まっており、本館と1階の飲食ゾーンや上層階の映画館に強みがあるパルコ2による2館体制で広域からの客数を増やした。

 売り上げに占めるパルコカードの扱い比率は18%。パルコの他店に比べて低いことから、10月の刷新を機に会員拡大をさらに強める。CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の活用をはじめ、自社のアプリ「ポケットパルコ」、オンラインショッピングと連携した顧客戦略を徹底する。

本館1階は18年秋に開業以来初となる改装を実施


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