シューフィッター、接客の小さな奇跡

2015/05/28 07:29 更新


 足に良い靴を選び出すことが、人生の出会いを広げる――シューフィッターの養成と資格認定を行う足と靴と健康協議会(FHA)は、有資格者の接客ストーリーのコンテスト作品を編集した『シューフィッター小さな奇跡』を今月発行した。26日には東京都内で入賞者5人の表彰式を行った。

 消費者への啓発活動にも力を入れる同協議会では昨年、接客体験のストーリーコンテストを行った。全国から30人の応募があり、12の作品を選出。女性を支える靴選び、大人のスニーカーに憧れる男子中学生へのアドバイスなど、地域の小売店で専門知識やスキルを備えて働く人材の姿勢を伝える内容だ。靴の選び方やシューフィッターが存在する各都道府県の小売店のリストなども掲載する。

 入賞者の一人でシューマートアミーホタカ店の佐野生子さんは、「お客さんとの出会いがあって自分達も経験を積むことが出来ている。その気持ちを大切にしたい」と話す。

 同協議会が認定するFHAシューフィッターは今年3月末で、昨年より383人増えて3442人となった。初級、上級、マスターのほか、幼児子ども専門コースやシニア専門コースもある。今年度の養成講座は、4月、7月ともに定員枠が埋まったが、事務局では「まだ浸透しきれていない。中長期的に有資格者1万人を目指したい」としている。



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