販売代行主力のSRLが「Eサロン」を立ち上げ 複数テナントの試着・決済を1カ所で

2022/04/12 06:30 更新有料会員限定


Eサロンのイメージパース。「E」にはエセイエ(お試し)、エントランス、エンゲージメント 、エバンジェリスト 、エクスペリエンスの意を込めた

 販売代行や店舗運営コンサルティングなどのSRL(福岡市、新田寛之社長)は今春、SCの複数テナントの試着・購入が1カ所でできる売り場「Eサロン」を立ち上げる。テナントの垣根を越えたフィッティング機能のほか、DtoC(メーカー直販)ブランドなどの常設の展示・販売ブースを備える。ルクア大阪(運営はJR西日本SC開発)との協業で、ルクアイーレ(西館)5階に5月下旬に開設する。利便性と買い物の楽しさを両立する「世界初のシェアブティック」と位置付ける。

(吉田勧)

 Eサロンの店舗面積は231平方メートル。フィッティングゾーンは、ルクア大阪に出店している複数テナントの商品をまとめて試着し、気に入った商品はそのままEサロンで決済・購入できる。これまでにない買い物の利便性が特徴だ。対象は、Eサロンと加盟店契約したテナント。試着室は、家族やカップルなど複数での利用を見込み、大小七つ程度設ける。

買い回り不要

 消費者は、Eサロン専用アプリを立ち上げ、加盟店の店頭で商品または商品タグを撮影するか、アプリ内の加盟店の商品マスターデータから選び試着希望商品をためていく。実際に試着するものを決めると、選択データがEサロンと当該テナントに即時に伝わる。Eサロンのスタッフが各テナントに出向き、試着商品をEサロンにまとめる仕組みだ。仮に、Aブランドの紺のジャケットを試着希望にすると、アプリの他ブランドの類似商品が表示されるレコメンド機能なども設ける。消費者は、各テナントを試着して回る必要がなく、普段は利用していないテナントの商品も含めてまとめて試着できる。

 加盟店のメリットは、新規客との接点の広がりと、Eサロンで売れた商品はそのまま各テナント売り上げに計上される点。加盟店は接客することなく売り上げを確保できる。撮影から試着、購入の有無といった行動データ把握で、「VMDの検証」などの店舗運営の改善に活用できるとしている。

新たな出会い

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事