タトラスジャパンは17日、大阪・西梅田のブリーゼブリーゼの1階に「タトラス&ストラダエスト」の旗艦店を出した。店舗面積は264平方㍍。「たくさん店を出すよりもブランドやショップのイメージをきちんと表現する」(馬渡武継専務)考え。
大阪店は、10万円前後のダウンウエアを中心としたトータルファッションブランドの「タトラス」とセレクトショップのストラダエストの複合店。商品構成は男女半々で、「40歳前後の高所得者層を顧客化したい」考えで、初年度の売上高は1億5000万円から2億円を狙う。
タトラスジャパン(旧リープスアンドバウンズ)は昨年夏、繊維専門商社のヤギの子会社になり、旗艦店の出店を進める。卸が売上高の大半を占めるため、旗艦店で高いイメージを発信し、卸やネット販売事業の拡大につなげる戦略。今期(16年2月期)は27億円の売上高を見込む。
ヤギとの連携も進んできた。ヤギは「OEM(相手先ブランドによる生産)頼みから脱却しないといけない」(八木隆夫常務)として、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)や海外事業を強めている。タトラスの企画力やネットワークを生かし、8月には百貨店やセレクトショップのバイヤーを対象にした展示会を開いた。海外事業では、生地調達でタトラスと取引する伊の有力エージェントと新たにエージェント契約を結び、仏素材展のテックスワールドに出るなど、欧州への生地販売やOEM事業の拡大を狙う。