登録バイヤー千人超えBtoBサイト

2015/07/10 06:15 更新


 ターミナル(東京、瀬戸恵介CEO=最高経営責任者)が運営するオンライン・オーダーシステム「ターミナルオーダー」の登録バイヤーと導入ブランドが増えている。登録バイヤーは今年初めは60~70人だったが、現在は1000人を突破。導入ブランド数も15から50ブランドに拡大しており、年内にはバイヤーは3000人、導入ブランドは150~200ブランドに広げる計画だ。

 ターミナルオーダーは、バイヤーとブランド間の受発注業務をオンラインで行うシステム。「デジタル化、ペーパーレス化などを進めることで、各種のコスト削減が可能になる」という。ターミナルは、「ファッション業界はBtoC(企業対消費者取引)が急成長しているが、BtoB(企業間取引)においては、メールやファクスでのオーダーが主流」とみて、ターミナルオーダーを浸透させることで、「ファッション業界の新たな商慣習を生み出したい」としている。

 登録バイヤーは利用シーンに応じて、様々なデバイスでオーダーすることができる。例えば展示会場ではピックアップしたアイテムをスマートフォンでチェック。移動中にオーダーアイテムを選定し、オフィスで数量を確定してオーダーするといった活用が想定できる。バイヤー以外の個人オーダーにも対応しており、「プレス展でのオーダーにも活用できる」。登録バイヤーが急伸しているのは、大手セレクトショップや百貨店バイヤーが多数登録しはじめているため。

 主な導入ブランドは、「JULIUS」など。ハイエンドなウエア・雑貨ブランドが中心だが、「卸の展示会を実施している企業はどこでも利用できる」ことから、他業種への広がりにも期待している。

 現在は決済機能は付いていないが、秋口にはカード決済機能を追加するほか、ページのカラー変更、個人オーダーのアプリ化も実施する予定だ。海外から日本ブランドを買い付ける機会が増えていることから、来年からはシステムのローカライズにも着手し、ブランドの海外展開支援もスタートする。

 ターミナルは昨年5月の設立で、昨年9月からターミナルオーダーの提供を開始している。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事