大磯産業ティースクエア事業部は米トーマス・ワイルドと日本における独占輸入販売契約を結び、16年プレスプリングから婦人服「トーマス・ワイルド」とセカンドライン「トーマス・ワイルド・ロサンゼルス」を販売する。ファーストラインのイメージを確立しつつセカンドラインの拡大に力を入れる。現在の販売元であるアオイは、15~16年秋冬物で販売を終了する。
初年度の売り上げ目標は卸価格で1億5000万円。3年後に2億5000万円(うち、1億5000万円はセカンドライン)を目指す。
同事業部はこの間、欧米ブランドの導入を強化しており、トーマス・ワイルドとトーマス・ワイルド・ロサンゼルスもその一環。2年前に販売を始めた伊靴「フィリップ・モデル」の販売が想定以上に好調に推移していることから、インターナショナルラグジュアリーマーケットを活性化できる「靴だけではないトータルファッションのブランドを探していた」という。
トーマス・ワイルドは、英国出身の元モデル、ポーラ・トーマスが06年に立ち上げた。スカルがアイコンのロックテイストを取り入れたエレガントな服だ。15~16年秋冬コレクションで初めてニューヨークコレクションに参加。中心価格はジャケット35万円、コート43万円、ニット30万円、シルクドレス18万円、ボトム15万円、アクセサリー10万~20万円。
トーマス・ワイルド・ロサンゼルスは、16年プレスプリングから本格始動する。ファーストライン同様、ロックテイストをベースにしたエレガントなスタイルの服で、価格はファーストラインの3分の1程度に抑えている。中心価格は、パワーアイテムのレザージャケット17万円、コート14万円、カットソー2万5000~3万円、ニット5万5000~7万9000円、パンツ3万9000~7万9000円、靴4万7000~7万9000円、バッグ5万9000~13万円。
両ブランドとも販路はセレクトショップが中心。
6月10~26日、同事業部のショールームでトーマス・ワイルド・ロサンゼルスの16年プレスプリングの展示会を開催。今後も年に4回、展示会を行う。トーマス・ワイルドは国内での展示会は開かず、本社が主宰する仏パリ、伊ミラノ、米ニューヨーク、ロサンゼルスの4都市での展示会でバイヤーのアテンドを行う。