東京ブランドのメンズの25年秋冬向けで、レザー製アウターが一段と充実している。ウールコートやダウンジャケットなどの防寒アウターの着用期間が短くなっているなか、季節を問わずに使える付加価値の高いアイテムとして品揃えされている。ウィメンズでは価格が通りにくいが、メンズはレザーの質感にこだわる傾向に変わりはなく、ラインナップとして成立できている。
(須田渉美)
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日本市場ではレザーアウターは一般的に、ライダーズジャケットなど米カジュアルの重厚感やクラフト感を特徴にしたものが多い。そうではなく、見た目にも着心地も軽やかに進化させて、東京ブランドらしいスマートさを感じさせている。
テーラーリングを強みにする「イレニサ」(小林祐、安倍悠治)は、美しさの感覚を変換するクリエイションの一つとして、軽くてハリのある馬革のシャツブルゾンを作った。革らしい質感を生かし、薄くすいてボンディング加工し、一枚仕立てのように見せた。切り替えの縫い目もすっきりとして、品のある雰囲気だ。
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