《トップインタビュー2024》TSIホールディングス社長 下地毅氏 横並び脱し「洋服屋」らしく

2024/01/11 13:00 更新有料会員限定


下地毅氏

 上期は、米国子会社の苦戦やECの不振などから計画は未達だったが、営業利益も含め通期見通しは据え置いた。21年3月からの3年間で組織という〝ハコ〟の改革をほぼ済ませ、今年は〝中身〟の番という。繰り返し説いてきた「洋服屋の原点」を社員と一緒に取り戻したいと意気込む。

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ブランド間で格差

 ――昨年を振り返ると。

 予測しづらい1年でした。寒暖差も激しく、MDが難しかった。その中でブランド事業は良しあしがはっきりと出ました。「アンドワンダー」は目覚ましい成長ですし、「ショット」や「アヴィレックス」もいい。「ステューシー」「ハフ」も好調です。レディスは「アルページュ」がコロナ前に戻りつつあり、「アドーア」「ルフィル」などは予算比で20%ほど伸ばしています。

 半面、ゴルフブームの風を受けた「パーリーゲイツ」のピークは過ぎ、「ナノ・ユニバース」もまだ復活途上。パーリーもナノもある程度は織り込み済みですが、両者とも主力ブランドですから全社に与える影響は大きい。

失敗も許容

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