カイタックインターナショナルのレディスジーンズカジュアルブランド「ヤヌーク」が好調だ。前期(15年2月期)は売り上げが12億円弱に達し、前の年の7億2000万円から大幅に伸ばした。今後はシャツなどトップをさらに拡充するほか、来春夏にメンズ商品の発売も計画している。今期はブランド全体で15億円の売り上げを目指す。
ヤヌークはもともとは米国のプレミアムジーンズブランドだったが、同社が国内の商標権を取得し、自社でコントロールできるブランドとして育成している。同社の国内生産背景を活用し、日本の市場動向に合わせた商品企画を行い、売れ筋を素早く追加フォローできる仕組みがライバルのインポートブランドにはない強みで、売り上げ拡大の原動力になっている。
また、ヤヌークの取り扱い小売店の店員に商品のセールストークなどを伝えるためのセールスアドバイザーを専任で3人置き、効果を上げている。セールスアドバイザーが店舗を回りながら店頭の声を吸い上げ、商品企画に反映する仕組みを作り上げている。
前期に出したレディスの布帛シャツも売り上げを引っ張った。14年春夏に1型でスタートし、秋冬に商品バリエーションを拡大。1万8000円中心という価格にもかかわらず、前期は1億3000万円近く売り上げた。今秋冬はチェック柄やビッグシルエットなど商品の幅をさらに広げる。今期2億円の売り上げを見込み、来期は5億円を目指す。カットソーなどジーンズ以外のアイテムをさらに広げることも検討する。
ヤヌークのレディスが好調なことを受けて、小売店からメンズ商品を要望する声が出ており、来春夏から販売を開始する計画だ。ジーンズで2万円台半ば~3万円中心。現在、ヤヌークのレディスを取り扱っている店舗を中心に売り込む。メンズで2年後5億円の販売を目指す。