そごう・西武は今秋から、地方店発PB「リミテッドエディション・エリアモード」の販売拠点を拡大し、協業する地場企業への支援事業を積極化する。地域との連携を持続し、全社売り上げの4割を占める地方店の活性化に向けた新たなビジネスモデルの構築を目指す。
同PBは3月にスタートし、春夏の売り上げは目標を20%上回った。当初は本部主導の共通商品が7~8割、各店ごとの開発商品が2~3割の想定だったが、売れ行きは半々の比率だった。「地元への愛着やより上質なものが購買動機につながっている」(藤井昇自主商品部付部長兼LE部長)という。秋冬からは地方店独自の仕様や開発商品の構成比を高める。販売店舗は9月上旬にそごう千葉店、大宮店を加えて、計16店に拡大する。
従来のPBと違い、本部による商品開発や一括の配分ではなく、各店が商品を発注し、アイテムごとの納品数を決める。別注品は「電車でなく車を利用」「日常は、ハイヒールを履かない」など顧客の声を品揃えに反映させる。例えば車での移動を考慮し、コートやジャケットはショート丈の仕様に変えるなど地域ニーズを取り入れる。
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